多くの来訪者が抱く「胎内には一体何が隠されているのか」という疑問。外観の無機質とも思える巨大さとは対照的に、牛久大仏の内部は静寂と光に満ちた全5階層の極楽浄土世界が構築されています。
胎内へ足を踏み入れると、まず1階「光の世界」で靴を脱ぎ、完全な暗闇の中で心を鎮める導入部を体験します。扉が開くとまばゆい光の演出が広がり、日常から祈りの空間へと意識が切り替わります。2階「知恩報徳の世界」には大仏の構造パネルや親指の実物大模型(約1.7メートル)が展示され、写経席(約77席)も設置されています。
高速エレベーターで一気に上がる地上85メートル(胸部)の4階・5階「霊鷲山(りょうじゅせん)の間」には釈迦の遺骨(仏舎利)が安置され、東西南北に設けられた細長いスリット窓から関東平野を一望できます。そして最も参拝者を圧倒するのが、3階「蓮華蔵世界(れんげぞうせかい)」です。壁一面に整然と並ぶ3,400体以上の黄金の胎内仏(永代経)が柔らかな照明に照らし出され、訪れる者を包み込むような神秘の光景を生み出しています。