資生堂S/Park現在の状況と売却の噂を追う!みなとみらいの真相

資生堂S/Park現在の状況と売却の噂を追う!みなとみらいの真相

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現在地である横浜みなとみらい21地区(56-2街区)に拠点を構えるに至った背景には、同社が100年以上にわたって積み上げてきた研究開発体制の抜本的なパラダイムシフトが存在します。長年、同社のR&Dは新横浜(リサーチセンター)や金沢八景などに分散して配置されており、基礎研究と製品開発、素材研究の物理的な隔たりがイノベーションのスピードを鈍らせる要因として課題視されていました。

そこで打ち出されたのが、資生堂研究所 移転経緯における最大の転換点となった「都市型オープンイノベーション拠点構想」です。国内外の異分野の研究機関、外部企業、そして何よりも商品を使う生活者とダイレクトにつながる場を創出するため、交通アクセスの結節点である横浜みなとみらいへの全機能集約が決定されました。総投資額約400億円を投じ、地上16階・地下1階、延床面積約5万6,000平方メートルという威容を誇る施設として2019年4月に全面稼働を開始したのです。

従来の研究所が機密保持を最優先として郊外の閉鎖的空間に籠もりがちだったのに対し、資生堂グローバルイノベーションセンター 横浜みなとみらいの設計思想は「徹底的なオープンネス」でした。低層階を街に開くことで、研究員が日常的に生活者の生の声や反応を肌で感じ、そこから得たインスピレーションを上層階のラボで科学的探求へと昇華させる。この循環構造こそが、同拠点がこの地に建設された決定的な理由です。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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