2026年の赤ちゃん名付けトレンドを解剖すると、2つの強力な潮流が交差していることが分かります。ひとつは性別の境界を意識させないジェンダーレスネームの一般化であり、もうひとつは大正・昭和初期の情緒を取り入れた「レトロネーム(クラシックネーム)」の再評価です。
かつては男女の区別が明確な止め字(男児の「~郎」「~男」、女児の「~子」「~美」)が主流でしたが、現代では「葵」「凪」「律」「晴」「蓮」といった中性的な名前が双方で選ばれています。これは固定観念にとらわれず、個性をありのままに伸ばしてほしいと願う現代の育児観と密接にリンクしています。
同時に、二文字名前人気においても「結月(ゆづき)」「朝陽(あさひ)」「詩(うた)」のように、和歌や季節の移ろいを感じさせる奥ゆかしいネーミングが支持を拡大。デジタル化とAIが急速に進む社会だからこそ、アナログな温もりや情緒を名前に込めたいという親心の表れといえます。