最も致命的なトラブルを引き起こしやすいのが、普通のマニキュア(ポリッシュ)とジェルネイルの混同です。ネット上の「除光液代用でネイルが落ちる」という情報を鵜呑みにして、ジェルネイルをエタノールやお湯で落とそうとするケースが後を絶ちません。
ジェルネイルはエタノールや香水では絶対に落ちない
ジェルネイルは光硬化性樹脂(オリゴマー・モノマー)にUV/LEDライトを照射し、分子同士を高密度に網目結合(架橋重合)させたプラスチック状の物質です。消毒用エタノール程度の極性溶剤では結合を分解できず、100%濃度のアセトンでしか膨潤・分解できません。
もしジェルネイルをエタノールやお湯で無理やり剥がそうとすると、自爪の最表面である「背爪(トッププレート)」が根こそぎ持っていかれ、爪が紙のようにペラペラになったり、出血・爪甲剥離症を招いたりする危険があります。サロン施術のジェルネイルは、必ず市販のジェル専用アセトンリムーバーを用意するか、ネイルサロンにオフのみの駆け込み依頼を行ってください。
除光液代用として「絶対に使ってはいけない危険なもの」
一部のネット動画等で紹介される以下の物質は、重大な健康被害・引火リスクを伴うため絶対に使用を避けてください。
- ベンジン・シンナー・工業用ガソリン:強烈な毒性と引火性があり、皮膚から吸収されて中枢神経障害を引き起こす恐れがあります。
- カビ取り剤・塩素系漂白剤:タンパク質を急激に溶かし、爪と周囲の皮膚に重篤な化学熱傷を与えます。
- 金属製ヤスリによる無理な削り落とし:爪甲を薄く削りすぎてしまい、回復に半年(爪が生え変わる期間)以上かかります。