ニュウドウカジカの衝撃真相!なぜ陸で崩れる?世界一醜い魚の本来の姿と生態

ニュウドウカジカの衝撃真相!なぜ陸で崩れる?世界一醜い魚の本来の姿と生態

ニュウドウカジカの衝撃真相!なぜ陸で崩れる?世界一醜い魚の本来の姿と生態について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。

「この魚は食べられるのか」「どんな味がするのか」という疑問も少なくありません。結論から言えば、ニュウドウカジカは毒を持たないため食べること自体は可能ですが、商業的な食用魚として流通することはありません。

過去に海外の研究者や深海トロール漁の現場で行われた試食記録によると、身の大部分がゼラチン質と水分で構成されているため、加熱すると身が極端に縮小し、水っぽくスカスカな食感になると報告されています。「脂の乗った白身魚のような旨味はなく、味の薄いゼリーや水洟を食べているようだ」と評されることが多く、蟹やカレイを狙う漁網にかかっても混獲(外道)として海へ戻されるのが通例です。

一方で、ニュウドウカジカの水族館展示は、世界中のアクアリストや研究者にとって最高難度の挑戦とされています。日本の水族館(アクアマリンふくしまや沼津港深海水族館など)では、近縁種であるウラナイカジカ科の深海魚や様々な深海生物の生体展示実績がありますが、ニュウドウカジカそのものの生きた状態での展示は極めて稀有です。

飼育を阻む最大の壁は、採取時の物理的ダメージです。底引き網で引き揚げられる過程で、網の中で他の生物と擦れ合って柔らかい皮膚が傷つき、急激な水温上昇(深海の2〜4℃から海面の20℃前後への変化)と減圧によって船上に上がった時点で致命的なダメージを負ってしまいます。生きたまま無傷で捕獲し、高圧・超低温を維持できる特殊な加圧水槽へと搬送することは技術的にもコスト的にも極めて難関であり、もし水族館で泳ぐ姿を見ることができれば、それはまさに海洋科学の結晶と言えます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。