劇場へ足を運ぶ歌舞伎ファンや演劇評論家の間において、中村七之助の女方としての評価は年々高まりを見せています。坂東玉三郎が演じてきた『鷺娘』『二人藤娘』などの難役を継承し、その息をのむような美しさと情感豊かな身体表現は、「現代歌舞伎界で最もチケットが取れない女方の一人」と言われる所以です。
SNSや観劇コミュニティの声を検証すると、「七之助の登場だけで舞台の空気が一変する」「指先の動き一つに女性以上の艶やかさと気品が宿っている」といった絶賛の声が多数を占めます。単に型をなぞるだけでなく、登場人物の哀愁や狂気を生々しく立ち上がらせる演技力は、古典歌舞伎の枠を超えて演劇界全体から高く評価されています。
さらに、『どうする家康』で見せた石田三成役では、従来の「冷徹な官僚」というイメージを覆し、義に生きる武将の純粋さと哀愁を見事に体現しました。歌舞伎で培った所作の美しさと芯の通った発声が映像作品でも存分に発揮され、歌舞伎に馴染みのなかった層を劇場へ呼び戻す起爆剤となりました。