症状の原因を100%正確に突き止める唯一の方法は、医療機関での医学的検査だ。長年の経験を持つ皮膚科専門医であっても、外観上の臨床所見だけで汗疱と白癬を完全に識別することは容易ではない。そのため、診察室では必ず顕微鏡検査(KOH直接鏡検)が実施される。
この検査では、患部の角質層をピンセットでごくわずかに採取し、水酸化カリウム(KOH)液でタンパク質を溶解させた後、高倍率の顕微鏡下で真菌の菌糸や胞子の有無を直接観察する。作業自体は数分で完了し、痛みも一切伴わない。この科学的な検査を経て初めて、確定診断と確実な治療方針が確立されるのだ。