コロナ禍以降、爆発的に進化を遂げた映像配信インフラは、武道館公演の経済的価値をさらに押し上げた。プレミア化したプラチナチケットを手に入れられなかった落選組を救済するため、WOWOWによる独占生中継やU-NEXTでの高画質マルチアングル配信が標準化している。
配信プラットフォームの台頭によって、現地キャパの限界を超えた数十万人規模の同時視聴が可能となった今もなお、日本武道館単独公演という肩書きが持つブランド価値は衰えていない。むしろ音楽興行業界においては、「武道館を満員にできるか」が中堅アーティストからトップアーティストへと駆け上がるための登竜門であり、今なお最強の実力証明として機能している。