数分前まで口もきかなかったのに、突然「ねえお腹すいた」「お小遣い頂戴」と甘えてくる。この極端な感情のアップダウンに付き合わされる周囲は疲弊しがちだ。しかし、このブレこそが脳の機能が組み換わっている最中である明らかな証拠である。
イライラしているときは自己の確立を試み、甘えてくるときは幼児期の安全基地を求めている。この二つの衝動が数分おきに行き来する。親や周囲の大人が取るべき態度は一つ。「一喜一憂しないこと」。嵐が過ぎ去るのを静かに待つ港のように、一定の情緒でそこに存在し続けることが、彼女たちに最大の安心感を与える。