大学進学を考える上で避けて通れないのが、卒業後の就職活動と年収事情です。大手就職情報会社や企業人事の採用動向を分析すると、偏差値50前後の大学(日東駒専・産近甲龍レベル)は、日本の採用市場における「巨大なボーダーライン」を形成しています。
総合商社、外資系投資銀行、超大手広告代理店などのトップ企業では、いわゆる「ターゲット校」指定による学歴スクリーニングが存在し、偏差値50前後の大学出身者が本選考の書類審査を突破するのは容易ではありません。しかし、メガバンクの一般職・リテール部門、大手ハウスメーカー、インフラ子会社、大手ITベンダー、優良中堅メーカーなどでは主力採用校として位置づけられています。
民間調査機関が発表する大卒者の生涯賃金・30歳時点の平均年収データを見ても、偏差値50レベル大学出身者の30歳平均年収は420万〜480万円前後と、日本全体の同年代平均(約390万〜410万円)を上回る推移を見せています。大学在学中に資格取得(簿記、TOEIC、基本情報技術者など)や長期インターンシップなどの実績を積むことで、大企業の総合職へ内定する事例も毎年数多く報告されています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
学歴とキャリアの相関関係を踏まえ、進路選択において「偏差値50の大学」をターゲットにする際の明確な判断基準を提示します。
【偏差値50の大学進学が適している人】
・地元や中堅優良企業で着実にキャリアを積み、ワークライフバランスを重視したい人
・大学名を過度に気にせず、資格取得やプログラミングなど実践的な専門スキルを磨く意欲がある人
・公務員試験(地方上級・国家一般・警察・消防など)への挑戦を見据えている人
【慎重な再考・上位校への挑戦を推奨する人】
・外資系コンサルや大手総合商社など、学歴フィルターが明確に機能するトップ企業への入社を第一志望とする人
・大学名に対する世間の評価に強いコンプレックスを抱きやすく、将来「もっと上を目指せばよかった」と後悔する懸念がある人