逆流性食道炎にバナナがダメな理由とは?胸焼けを招く落とし穴と熟度の真相

逆流性食道炎にバナナがダメな理由とは?胸焼けを招く落とし穴と熟度の真相

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バナナが逆流性食道炎の患者にとってリスク要因となり得る最大の理由は、「高糖度による強力な胃酸分泌の誘発」と「胃排出能(胃から十二指腸へ送る働き)への影響」にあります。

本来、バナナはペクチンなどの水溶性食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含み、胃粘膜を保護する成分も有しています。しかし、黄色く熟したバナナは糖度(ブドウ糖・果糖・ショ糖)が20度前後まで跳ね上がります。これは一般的なイチゴやグレープフルーツを遥かに上回る数値です。高濃度の糖分が胃内に入ると、胃壁の浸透圧センサーが刺激され、消化酵素とともに胃酸の分泌を促すホルモン「ガストリン」が過剰に分泌されます。これが、逆流性食道炎でバナナを食べた後に胸焼けが悪化する理由です。

さらに見過ごせないのが、胃と食道の境界を締め付ける下部食道括約筋(LES)の存在です。大量の胃酸が分泌されて胃内圧が高まると、本来は逆流を防ぐはずの括約筋が押し広げられ、強酸性の胃液が食道粘膜へとせり上がります。特に炎症を起こしている食道粘膜は微小な刺激にも敏感なため、強烈な胸焼けや焼けるような胃痛を自覚することになります。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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