『ハウルの動く城』荒地の魔女はなぜおばあちゃん化?激変の真相と結末

『ハウルの動く城』荒地の魔女はなぜおばあちゃん化?激変の真相と結末

『ハウルの動く城』荒地の魔女はなぜおばあちゃん化?激変の真相と結末の重要なポイントについて、専門知識を基に徹底解説します。

物語の前半、豪奢なドレスに身を包み、人型のゴム人間たちに担がれた輿(こし)に乗って現れる荒地の魔女は、まさに恐怖の象徴でした。彼女がなぜ見る影もない無力な老婆になってしまったのか。その決定的な契機となったのが、王都の宮殿で待ち受けていたマダム・サリマンの罠です。

国王からの召還に応じる形で王宮へ乗り込んだ荒地の魔女ですが、宮殿へ至る果てしない大階段を自力で登らされる羽目になります。神輿の従者たちを遠ざけられ、自身の足で一段一段登る中で、彼女は激しい息切れを起こし、汗だくになりながら這いつくばるように階段を進みました。この「階段シーン」こそが、彼女が虚飾の魔力によって保っていた肉体の限界を露呈させる前兆でした。

謁見室にたどり着いた彼女を待っていたのは、かつての師であり王室付き魔法使いであるサリマンでした。サリマンは魔法陣の光を起動させ、荒地の魔女を取り囲みます。サリマンの目的は、かつて優秀な魔女でありながら悪魔に心を売り渡し、国を追われた彼女から「悪魔の力」を根こそぎ奪い取ることでした。

サリマンが放つ光の結界によって悪魔を追い出された荒地の魔女は、これまで魔力で偽り続けてきた若さと生命力の維持装置を失いました。作中で明かされる彼女の実年齢は、少なくとも数百歳近くに達していると推測されており、魔力の支えを失った肉体は本来あるべき「時間の重み」に耐えきれず、一瞬にしてしわくちゃの小さなおばあちゃんへと退行したのです。記憶や認知機能も曖昧になり、もはや誰かを呪う力すら持たない、ただの無害な高齢女性の姿がそこに残されました。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。