ラルフローレンは日本国内において、どのような層にどのように愛されているのでしょうか。都内大手百貨店の販売担当者やヴィンテージショップのバイヤーへの取材、SNSコミュニティの反応を分析すると、世代ごとに異なる受容のされ方が見えてきます。
「40代から60代のお客様は、仕立ての美しさと普遍的な上品さを評価してポロやパープルレーベルのジャケット、オックスフォードシャツを指名買いされます。一度購入すると型崩れせず10年以上着続けられるという信頼感が抜群です」(百貨店メンズ担当マネージャー)
一方で、SNSや知恵袋などのコミュニティでは次のようなリアルな本音も交わされています。
「高校生の頃にポロシャツを着ていたから、一時期はおじさん世代のゴルフウェアというイメージがあった。でも最近のビッグシルエットや古着のオーバーサイズシャツを試したら、シルエットが極めて綺麗で再評価した」(20代男性・会社員)
「入学式や面接、ビジネスのオフィスカジュアルでポロのワンポイントを着ていけば、年配の上司からも同僚からも絶対に失礼にならない。この『全世代への安心感』は他の海外ブランドにはない強み」(30代女性・広報職)
現在のラルフローレンは、10代〜20代が古着市場やTikTokを起点に「オールドマネー(伝統的な富裕層スタイル)」の文脈で再解釈する一方、30代以上はビジネスカジュアルやファミリーウェアとして重宝しており、「10代から80代までがそれぞれの美意識で着こなせる稀有なブランド」として揺るぎない地位を保っています。