2019年に逝去した東久邇信彦氏は、昭和天皇の初孫として誕生し、戦後の激動期を民間企業人として生き抜いた象徴的な人物だった。大手企業での勤務や各種団体の役員を務めながら、旧皇族としての品位を保ち続けた信彦氏の背中は、長男である東久邇征彦氏にも大きな影響を与えたとされる。
父から子へ、そして孫へと受け継がれる過程で、旧宮家の家長としての責任の形も変化してきた。かつてのような儀礼的役割にとどまらず、グローバル化する現代社会で自立したキャリアを築くことが求められる時代だ。征彦氏も自らの実力でキャリアを切り拓き、その教育方針は息子へもしっかりと受け継がれている。