国内に目を向ければ、長年続いていた日本中央競馬会(JRA)と地方競馬全国協会(NAR)の「見えない壁」が急速に融解している。ダートグレード競走の体系的な再編が進んだことで、3歳春から秋にかけての路線が一本化され、所属の垣根を越えた真の頂上決戦が日常の風景となった。
南関東をはじめとする地方所属馬の質の向上は著しい。育成環境や調教技術の劇的な進化により、JRAのオープンクラス相手でも力負けしないタフなランナーが続出している。平日のナイター競馬で行われる交流重賞には全国から熱狂的な視線が注がれ、馬券の売上規模もかつてない活況を呈している。
中央のスピードか、地方のパワーとタフネスか。双方がプライドを懸けて激突するレースは、芝のレースにはない独特の泥臭さとスリリングな興奮に満ちあふれている。