現在、Netflixをはじめとする大手動画配信プラットフォームの普及により、『AKIRA』とその世界観は世界的な再評価の波の中にある。海外のZ世代やファッションアイコンたちが、金田のジャケットに刻まれた文字やマークをクールなデザインとして愛用する光景は、今や珍しくない。
ディストピアを描いたSF作品がリアルな現実感を持つ時代において、身体の自由や権力への抵抗というテーマは国境を超えて共鳴する。アニメーション産業の国際化に伴い、かつて旧文部省がつくった昭和の行政用語が、世界共通のカウンターカルチャーの合言葉として生き続けているのは、実に皮肉で興味深い現象だ。