三田明という一人の歌手を語る上で、恩師である作曲家・吉田正との出会いは切っても切り離せない。1963年、弱冠16歳でビクターエンタテインメント(当時は日本ビクター)から彗星のごとくデビューを果たした彼は、デビュー曲『美しい十代』で瞬く間に一世を風靡した。
この大ヒットを受け、同名タイトルで製作された映画『美しい十代』も大成功を収める。清純で爽快な彼の存在感は、まさに芸能界に新しい風を吹き込んだ。当時の歌謡曲ムーブメントにおいて、若者の胸を打つ「青春歌謡」という一時代を築き上げた功績は計り知れない。