通信の土台を支えるNTTドコモをはじめとする大手キャリアや電気通信産業全体も、5G Standalone(SA)網への移行期において新たな課題に直面している。データ通信の高速化が進む一方で、音声通話を支えるVoLTEインフラのルーティング処理はより複雑を極めている。
特にトラフィックが集中する時間帯や都市部では、基地局切り替え時のパケットロスが発生しやすい。キャリア側の交換機が接続完了のシグナルを端末に送信した直後に回線が途絶すると、端末側は「相手に着信した」と認識したまま通話を終了せざるを得なくなる。インフラの高度化と膨大なデータ量の狭間で生じる歪みが、エンドユーザーの画面にエラーとして表出している格好だ。