断崖絶壁の国宝・三徳山投入堂の謎に迫る!登拝の掟と事故対策

断崖絶壁の国宝・三徳山投入堂の謎に迫る!登拝の掟と事故対策

断崖絶壁の国宝・三徳山投入堂の謎に迫る!登拝の掟と事故対策の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

投入堂が位置するのは、垂直に削り取られた巨岩のくぼみの中です。足場を組むことすら困難に見えるこの絶壁に「一体どうやって木造のお堂を建てたのか」という疑問は、古くから多くの人々を惹きつけてきました。

寺院に伝わる伝承によると、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が、山麓で組み上げたお堂を自らの法力で手のひらに乗るサイズに縮め、岩窟へと投げ入れたことから「投入堂」と呼ばれるようになったとされています。

現代の建築学や科学的調査(年輪年代測定など)によって、実際には平安時代後期(11世紀後半〜12世紀)に建てられたことが判明しています。垂直の岩肌に柱を立てて床を水平に保つ「懸造(かけづくり)」と呼ばれる高度な伝統工法が用いられており、部材を一本ずつ現場まで運び上げて組み上げられたと考えられています。風雨に晒されにくい岩陰の環境も幸いし、千年前の姿を今に伝える奇跡の建築遺産です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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