国宝・大崎八幡宮の真実|日本最古の権現造と政宗が託した祈りを解剖

国宝・大崎八幡宮の真実|日本最古の権現造と政宗が託した祈りを解剖

国宝・大崎八幡宮の真実|日本最古の権現造と政宗が託した祈りを解剖に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

大崎八幡宮の社殿(本殿・石の間・拝殿)が1952年(昭和27年)に文化財保護法に基づく国宝に指定された最大の理由は、「現存する日本最古の権現造」という建築史上の極めて重要な位置づけにあります。

権現造とは、神仏が鎮座する「本殿」と、人間が参拝・拝礼を行う「拝殿」の間を、一段低い「石の間(相の間)」で連結した複合社殿形式です。神と人が空間的につながるこの構造は、後世の日光東照宮(1617年創建、1636年大規模改築)によって全国に広まりましたが、大崎八幡宮はその先駆けとして慶長12年(1607年)に完成していました。

伊達政宗は社殿の造営にあたり、豊臣秀吉の伏見城や聚楽第の造営に携わった当代随一の大工棟梁・梅村日向守家次や、名工・刑部左衛門国次らを京都・紀州から呼び寄せました。平安時代の端正さでも江戸時代の規格化された豪華さでもない、桃山時代特有の爆発的なエネルギーと豪放華麗な気風が、建物全体に凝縮されています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。