コロナ後遺症の味覚障害、なぜ治らない?最新研究が示す回復の真相

コロナ後遺症の味覚障害、なぜ治らない?最新研究が示す回復の真相

コロナ後遺症の味覚障害、なぜ治らない?最新研究が示す回復の真相の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

数字だけでは伝わらないのが、この症状の苦しさだ。編集部がSNSや患者コミュニティで収集した体験談には、次のような声が並ぶ。

「39歳女性・会社員。感染から8ヶ月経ちますが、コーヒーが泥水の味しかしません。以前は毎朝の一杯が楽しみだったのに、今は飲むことすらやめました」(40代女性・東京都在住)

「焼肉に行っても、肉も米も全部同じ味。タレの味もわからない。周りには『気のせい』と言われるのが一番辛い」(30代男性・大阪府在住)

こうした声から浮かぶのは、味覚障害が単なる身体症状ではなく、QOL(生活の質)と精神的健康を大きく損なう問題だということだ。実際、2026年に日本味と匂学会が実施した患者調査では、味覚障害が6ヶ月以上続く人の約35%が中等度以上の抑うつ傾向を示し、約2割が「食事の楽しみを完全に失った」と回答している。

一方で、回復した人たちの声には共通点があった。それは「諦めずに自分に合う方法を探し続けた」という点だ。亜鉛サプリで改善した人、嗅覚トレーニングを毎日続けた人、漢方薬で半年かけて回復した人——その経過は千差万別だが、医師と相談しながら自分に合った対処法を見つけたケースが目立つ。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。