教育関係者やSNS、保護者コミュニティから集まる手記や相談データには、家庭内で繰り広げられる切実な葛藤が生々しく記録されています。
「毎夕、漢字の宿題が始まるとリビングの空気が凍りつきます。『ノートのマス目からはみ出さないで』『そこは払うんじゃなくて止めるの!』と注意するたびに娘は涙をこぼし、最後は消しゴムでノートを破いてしまう。何のために勉強させているのか分からなくなり、親の私まで自己嫌悪で泣けてきます」(首都圏在住・小2児童の保護者手記より)
現場の小学校教諭への取材でも、2年生の2学期は最も注意を払う時期だと口を揃えます。ある公立小学校教諭は次のように証言します。「1学期は何とか春休みの貯金で持ちこたえますが、2学期以降に登場する『合体文字(へんとつくりで構成される漢字)』に入った途端、小テストの平均点が15点から20点近く急落します。ここで漢字嫌いになってしまうと、3年生で習う200字への接続で完全に学習意欲を失ってしまいます」。
ネット上のQ&Aサイトでも「小2 漢字 覚えられない」「宿題 泣く」といった検索クエリが10月から12月にかけて急増する傾向があり、従来の「学校から出されたドリルを機械的にこなすだけ」のやり方に多くの家庭が限界を感じている実態が浮き彫りになっています。