現在、千葉県の高校受験業界で大きな議論を呼んでいるのが、一部高校における高校偏差値急上昇の真相と理由です。少子化によって全体的な受験生総数は微減傾向にあるにもかかわらず、特定の公立・私立高校において倍率が2倍前後に跳ね上がり、偏差値が2〜3ポイント急騰する現象が起きています。
現場取材とデータから導き出された要因は、主に以下の3点に集約されます。
第1に、交通インフラの利便性と再開発エリアの人口動態です。つくばエクスプレス(TX)沿線である柏・流山エリア人口の急増により、東葛飾高校のみならず柏南高校や小金高校の人気が沸騰しました。特に小金高校は総合学科から普通科への転換以降、進学指導重点化が実を結び、偏差値67ラインに定着しています。
第2に、「STEAM教育」や「探究型カリキュラム」のブランディング成功です。県立船橋高校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を最大限に活かした理数科強化を進めたのと同様に、芝浦工業大学柏高校などの私立中堅上位校が、理系大学との強力な高大連携をアピールして志願者を大幅に増やしました。
第3に、高校授業料実質無償化の制度拡充による私立志向の本格化です。経済的ハードルが下がったことで、公立下位校や中堅校を無理に受けるのではなく、最初から面倒見の良さや施設面で優位に立つ私立専願・単願へと舵を切る層が激増しました。この玉突き現象として、公立中堅上位校の受験者が圧縮され、倍率が局所的に急激な乱高下を見せています。
SNS上では、こうした倍率の急変に対して「千葉県高校入試倍率ネットの反応」として、「倍率1.8倍超えはもはや運ゲー」「理数科の落ち穂拾いで普通科のボーダーが読めない」といった受験生や保護者の悲鳴にも似たリアルな声が多数投稿されています。