「あるがまま」「なすがまま」に類する英語表現には、日常会話で頻出する「Leave it be」や「Leave it alone」、あるいは映画音楽としても有名な「Que Sera, Sera(ケセラセラ)」などがあります。これらは一見同じ意味に思えますが、対象となる事象や発話者の関与度合いにおいて決定的な違いが存在します。
Leave it beとのニュアンスの違い
英会話学習者が最も混同しやすいのが「Let it be」と「Leave it be」の違いです。決定的な差は「物理的な干渉の有無」にあります。
例えば、故障しかけているスマートフォンを不用意にいじっている友人に対して「それ以上触るな」と忠告する場合は、"Leave it alone" や "Leave it be" が自然です。一方で、親友が失恋して塞ぎ込んでいるときに「今は無理に励まさず、時間の薬に任せよう」と見守るような場面では、"Let it be" が選ばれます。Leaveが「直接的な手出しを引く」ニュアンスであるのに対し、Letは「状況の自然な進展を許容する」という内面的なスタンスを指します。