患者と医療機関の間で起きるミスマッチの大半は、「その病院が果たすべき医療機能」を患者側が正しく認識できていないことに起因します。日頃から大病院に頼り切る受診行動は、患者自身の時間と金銭を浪費するだけでなく、地域医療崩壊の一因ともなりかねません。
高度急性期病院としての機能特性を踏まえ、利用を推奨できる層と、近隣の一般クリニックを活用すべき層の境界線を明確に示します。
順天堂練馬病院の受診を強く推奨できる人
- 地域のクリニックで精密検査や専門的手術を勧められた人:紹介状があり、CT・MRIなどの先端画像検査や、専門医チームによる高度な治療を必要としているケース。
- 急激な病状の悪化や激痛など、緊急治療が必要な人:急性腹症、高熱を伴う意識障害、重い外傷など、救急車要請や二次救急での対応が必須となる深刻な容態。
- 小児の夜間急変で初期診療所では対応困難と診断された保護者:点滴治療や入院管理が必要と見込まれる小児疾患。
近隣の一般クリニックを第一選択にすべき人
- 風邪の初期症状や軽い頭痛・胃もたれなど、日常的な体調不良の人:紹介状がない場合は高額な選定療養費が発生し、数時間待機することになるため負担が過大。
- 医師と何十分もゆっくり世間話や生活指導の相談をしたい人:多数の予約枠を管理する大学病院の外来では、要点を絞った効率的な問診が基本となるため不満が残りやすい。
- 待ち時間ゼロでスピーディにいつもの処方箋だけを受け取りたい人:慢性疾患の定期薬処方は、院内滞在時間の短い地域の「かかりつけ医」を受診する方が圧倒的に快適。