料理レシピサイトの投稿やSNS上のリアルな告白を調査すると、多くの家庭料理人が直面している共通の落とし穴が浮き彫りになります。
X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋などのQ&Aコミュニティに寄せられた投稿を分析すると、最も多い悲鳴は次のようなものです。
「舞茸と鶏肉の炊き込みご飯を作ったら、底はおかゆ状態で上はパサパサ。レシピ通りに調味料を入れたはずなのに何が悪かったのか…」
「時間がなかったので洗米してすぐに調味料を入れて早炊きしたら、中央の米にガッツリ芯が残ってしまい家族に出せなくなった」
こうした現場の声に対して、料理研究家や米穀販売の現場の職人たちが共通して指摘するのは、「具材の水切り不足」と「浸水プロセスの省略」です。
水分を多く含む食材(舞茸、しめじ、エノキなどのきのこ類、新ごぼう、油揚げ)は、加熱されることで大量の細胞内水分を釜の中に吐き出します。特に油揚げを油抜きせずにそのまま刻んで入れたり、きのこを大量に投入したりすると、調味液と合わさって実質的に水分過多状態に陥ります。プロの現場では、「具材は炒めて水分を飛ばしておく」「油揚げは熱湯で油抜きしてしっかり絞る」「きのこは乾煎りして香りを立たせつつ水分を抜く」といった前処理が施されています。このひと手間を省いて生の具材をどっさり乗せる場合は、目盛りから大さじ1〜2杯分の水をあらかじめ差し引いておく配慮が欠かせません。