登山者が最も警戒しなければならないウルシ科植物の筆頭が「ツタウルシ」です。樹木ではなく他の大木や岩肌に気根を出して這い登る「つる性」の植物で、その毒性はヤマウルシを凌駕するほど強力とされています。
ツタウルシの最大の特徴は、ヤマウルシのような羽状複葉ではなく、1箇所から3枚の小葉が広がる「3出複葉(さんしゅつふくよう)」である点です。中央の小葉は左右対称の卵形で、左右の2枚はやや歪んだ形をしています。
初夏には瑞々しい緑色、秋には山の中でひときわ目立つ燃えるような深紅に紅葉するため、美しいツタだと勘違いして触れてしまう事故が多発します。「山の中で大木に巻き付いている3枚葉のつる植物」を見かけたら、例外なくツタウルシを疑い、絶対に近づかないのが鉄則です。