実年齢より老けて見えてしまうスタイルと、若々しく垢抜けた印象を与えるスタイルの間には、明確な境界線が存在します。表参道や銀座のトップサロンでシニア層を担当するスタイリスト陣に取材したところ、最大のNGポイントとして挙がったのは「頭頂部のボリューム不足」と「毛先の重たすぎる直線ライン」でした。
加齢によって髪のコシが弱まると、分け目がくっきりと目立ち、顔全体が下がったような錯覚を与えます。また、毛先をただ切り揃えただけのワンレングスや、昔ながらのパーマで全体を均一に膨らませたスタイルは、昭和〜平成初期のイメージを引きずり、老け見えの原因になりがちです。
一方、60代の若見えヘアスタイルで成功している人に共通しているのは、「ひし形シルエット」による重心の引き上げです。トップに適度な高さを出し、サイドの耳横あたりに自然なふんわり感を持たせることで、視線が上に向き、たるみが気になるフェイスラインをリフトアップして見せる視覚効果が生まれます。