メンタルクリニック選びで後悔を避けるためには、その施設が「得意とする診療領域」と「対応外の領域」を正しく見極める必要があります。府中こころ診療所を検討する上で、知っておくべき決定的な盲点が2点あります。
第1に、発達障害の診断を希望する場合のプロセスです。公式サイトの案内にも明記されている通り、発達障害(ADHDやASDなど)の確定診断に必要な心理検査(WAISなど)は、院内ではなく「提携機関もしくは他の心理機関等で後日必要時に受ける形」となります。初診時にその場で検査を受けられると誤解して来院すると、診断確定までに想定以上の期間を要することになるため注意が必要です。
第2に、府中こころ診療所のカウンセリングに関する位置づけです。精神科の保険診療は、医師による診察と処方が基本となります。1回50分などをかけて心理士とじっくり対話する本格的なカウンセリングを希望する場合、通常の診察枠だけでは対応しきれないケースがあります。症状緩和のための投薬と環境調整を主軸に置いている診療所であることを念頭に置く必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
医療現場の取材知見に基づき、当院の利用が適している人と、他の医療機関を検討すべき人の明確な選別基準を提示します。
- 強くおすすめできる人:
- 仕事や家庭の都合で、土曜日・日曜日にしか通院の時間が取れない人
- 駅から近い場所で、通勤・通学のついでに薬の処方や定期受診を行いたい人
- 適応障害やうつ症状により、早期に休職診断書や生活のアドバイスを必要としている人
- 医学的根拠に基づき、テキパキと要点を絞った診察を好む人
- 慎重に検討すべき人:
- 18歳未満の児童・思春期外来を探している保護者(原則18歳以上が対象)
- 院内完結で即座に発達障害の詳細な心理検査を実施したい人
- 薬物療法には消極的で、毎週長時間の心理カウンセリングを中心とした治療を望む人