月日は流れ、彼女の醸し出す魅力はより多層的で複雑な影を帯びるようになる。その到達点の一つが、大ヒットを記録したドラマ『最愛』だ。殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央を演じた彼女は、正義と情愛の狭間で揺れる悲劇のヒロインを見事に体現してみせた。
サスペンスとしての緊張感が漂う中、旧知の刑事と視線を交わす場面で見せた儚くも濃密な空気感。この上質なロマンス・サスペンスにおいて、彼女の佇まいは視聴者の胸を締め付けた。隠しきれない情熱と抑圧された孤独が混ざり合う瞬間、そこに立ち上る色気はまさに圧巻だった。