昭和の芸能界において、渡辺プロダクションはまさに巨大な帝国を築き上げていた。その礎を築いた最大の功労者がザ・ピーナッツである。プロダクションの厳しい指導のもとで磨き上げられたプロフェッショナリズムは、後輩アーティストたちのお手本であり続けた。
伊藤エミと伊藤ユミの二人は、どれほどスターになっても奢ることなく、現場への感謝と過酷なレッスンを怠らなかったという。音楽番組の生放送が当たり前だった時代、一瞬のミスも許されないプレッシャーの中で見せた完璧なパフォーマンスは、まさに日本のエンターテインメントにおけるプロ意識の象徴だった。