医療機関で頻繁に処方される「アズノールうがい液4%」の最大の特徴は、その特徴的な濃青色にあります。この色素は人工的な着色料ではなく、有効成分であるアズレンスルホン酸ナトリウム水和物そのものの自然な色調です。生薬のカミツレ(カモミール)に含まれる抗炎症成分「アズレン」を水溶性に精製・誘導体化したものであり、古くから粘膜治療の要として重用されてきました。
日本新薬が製造・販売する本剤の効能・効果は、添付文書上「咽喉頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷」と明記されています。一般的な殺菌消毒薬が外来の細菌やウイルスを攻撃・死滅させることを目的としているのに対し、アズノールは組織そのものの修復促進と血管透過性の抑制を主眼に置いています。
咽頭粘膜に炎症が生じると、局所の毛細血管が拡張して白血球が浸潤し、痛みや腫脹(はれ)を引き起こします。アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えるとともに、白血球の遊走を阻止。さらに創傷被覆組織(肉芽組織)の形成を助けるため、痛みを伴う潰瘍病変や粘膜剥離を急速に修復へと導くのです。唾液を飲み込むだけで激痛が走る扁桃炎の急性期や、物理的刺激でしみるアフタ性口内炎に対し、粘膜を荒らさずに治癒を促す点が臨床現場で高く評価されています。