スポーツ医学・トレーニング科学の専門家に取材すると、大谷翔平の現在の体重と体型について興味深い分析が得られた。米国のアスレチックトレーナー資格を持つある専門家は「大谷選手の体型変化は、投手復帰を前提とした『機能的肥大』の典型例」と指摘する。機能的肥大とは、見た目だけを大きくするボディビル的なトレーニングではなく、競技動作に直結する筋肉を、出力を落とさずに増やす手法だ。
具体的には、投球時の肩関節の減速を担う広背筋や菱形筋、打撃時の体幹回旋を支える腹斜筋、そして下半身の安定性を生む大殿筋とハムストリングスが重点的に強化されているという。大谷の筋肉量増加は、単に「体重を増やした」のではなく、投打それぞれの動作で生じる負荷に耐え、かつパワーを伝達するための土台づくりだ。フェイスラインの変化についても、首周りの筋肉(胸鎖乳突筋や板状筋)の発達が影響しており、顔の脂肪が増えたわけではない可能性が高い。
また、2026年現在の大谷翔平の健康状態について、ドジャースの公式発表やMLB公式サイトのコンディショニングレポートでは、慢性的な炎症や代謝系の異常を示す数値は報告されていない。むしろ、チームメディカルスタッフは「シーズンを通して体重を維持できること自体が、彼の代謝の健全性を示している」と評価している。太ったというネット上の印象と、実際の運動能力や健康指標の間には、大きなギャップがある。