ブランドの名を世界中に知らしめた最大の功労者といえば、言わずと知れた「アークティックパーカ(Arctic Parka)」だ。1972年、マイナス40度に達する極寒のアラスカで石油パイプライン建設に携わる作業員のために開発されたこの防寒着は、まさに人間の生存を支えるための極限のワークウェアだった。
誕生から半世紀以上が経過した現在も、その基本フォルムは揺らいでいない。首元までしっかり覆うハイネック仕様、手袋をしたままでも開閉しやすい大きめのボタン、そして冷気の侵入を完全にシャットアウトする重厚なシェル構造。過酷な現場で磨かれた実用美は、単なる見た目の装飾を遥かに凌駕する圧倒的なリアリティを放っている。