1923年にフランスの小児歯科医ピエール・ロバンによって初めて報告された本疾患は、主に「小顎症(下顎の発育不全)」「舌根沈下(舌が気道を塞ぐ現象)」「口蓋裂(上あごの亀裂)」という3つの典型的な特徴を併せ持つ。胎児期における下顎の発育遅延が主因となり、押し上げられた舌が上あごの閉鎖を妨げ、気道を狭めてしまう構造的メカニズムが解明されている。
単独で発生する場合もあれば、他の遺伝性疾患に伴う症候群の一部として現れるケースもあり、発生頻度は出生数千人から1万人に1人と推定される。初期の段階で呼吸管理と気道確保を徹底できるかが、その後の健やかな発育を大きく左右する。