一般的に、生理終了から排卵前にかけての「卵胞期」は、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増えて心身ともに最も安定する時期と説明されがちです。それにもかかわらず、生理が終わった直後にだるさや頭痛、吐き気が現れる背景には、体内での急激なホルモンバランスの乱れが深く関わっています。
生理中から生理後にかけて、女性ホルモンは一気に底を打った状態から急上昇へと転じます。このエストロゲンの急激な分泌変化に脳の視床下部が追いつけず、すぐ隣にある自律神経中枢がパニックを起こすことで、めまいや吐き気、全身の倦怠感といった不快症状が誘発されるのです。
さらに見逃せない決定打が、数日間の出血によって引き起こされる鉄欠乏性貧血です。生理中は経血とともに大量の鉄分が体外へ排出されます。血液中のヘモグロビンだけでなく、体内に蓄えられた「貯蔵鉄(フェリチン)」まで枯渇すると、全身の細胞や脳へ十分な酸素が届かなくなり、生理直後に強烈な疲労感や立ちくらみとなって表面化します。