日本代表が世界の強豪を連破した背景には、緻密に計算されたゲームプランと森保ジャパン招集メンバーの特性を最大限に活かした選手交代策がありました。当時、大会直前の選手選考に対しては様々な議論が存在していましたが、結果として交代枠5人制をフル活用した用兵が完璧に機能しました。
ドイツ戦およびスペイン戦における最大のドイツ戦スペイン戦勝因は、前半を最少失点(0-1)で耐え凌ぎ、後半開始と同時にシステムを5バック(3-4-2-3)へと可変させ、三笘薫や堂安律といった推進力のあるアタッカーを投入して相手のビルドアップを狂わせた「プランB」の徹底です。前半にボール保持率で圧倒されながらも守備ブロックの規律を崩さず、相手がプレッシャーに慣れた後半開始直後に強烈なハイプレスを仕掛ける奇襲が見事に的中しました。
自著や当時の独白インタビューで森保一監督が明かした通り、「最初から90分間をトータルで設計し、誰がクローザーとして試合を決めるか」という役割の明確化が、個々の選手のポテンシャルを極限まで引き出しました。