デジタル情報が充実した現代だからこそ生じる「ライブカメラ信仰」の盲点にも注意しなければなりません。
第一の落とし穴は、「カメラの設置場所は風雨をある程度遮る場所に多い」という点です。例えば、峠のレストハウス壁面に設置されたカメラ映像が穏やかに見えても、森林限界を超えた稜線上(久住山や中岳の山頂直下)では吹きさらしの暴風雪や濃霧が発生していることが多々あります。
第二の落とし穴は、「更新頻度と回線障害のタイムラグ」です。山岳地域の過酷な気象条件下では、落雷や大雪による停電・通信障害によって「画像が数時間前の静止画でフリーズしている」トラブルが稀に起こります。カメラ画面に表示されているタイムスタンプ(更新日時)が「現在の時刻」と一致しているかを必ず確認してください。
第三の落とし穴は、「路面凍結の見落とし」です。カメラ映像で道路に雪がないアスファルト色に見えていても、濡れた路面が薄氷化する「ブラックアイスバーン」はカメラレンズでは判別できません。「気温0℃以下+前夜の降雨または濃霧」の条件が揃っている場合は、映像がクリアであっても凍結している前提で行動するのが鉄則です。