木材以外の素材、特に住宅の壁面として多用される「石膏ボード」や精密機器・サッシなどの「金属」では、木工用ボンドや爪楊枝は一切通用しません。素材の物理特性に合わせた専用の処置が必要です。
石膏ボードは内部がもろい石膏粉でできているため、一度ネジが空回りすると周囲のボードが崩れて大きな穴が空いてしまいます。この状態から強度を復活させるには、石膏ボードアンカーネジ穴補修が必須です。
すでに広がってしまった穴には、トグル型アンカーや傘が開くタイプの金属製ボードアンカーを差し込み、壁の裏側で爪を広げて面で支える構造を作ります。アンカー自体が固定できないほど穴が崩れた場合は、石膏ボード用リペアパテをメッシュテープとともに充填して完全硬化させた後、位置を数センチずらして下地(間柱)を探知機で見つけて打ち直すのが最も安全です。
一方、スチールやアルミなどのネジ穴がつぶれた(なめた)場合は、金属ネジ穴なめた時の復活方法として以下の手段が有効です。
- ねじ山補修剤(嫌気性接着剤・金属粉末入り):軽度なトルク抜けであれば、ロックタイト等のネジロック剤や高強度補修材を塗布して硬化させる。
- リコイル(インサートスレッド)の挿入:一回り大きなタップを立て、ステンレス製のスプリング状スレッド(ヘリサート)を埋め込んで元のネジサイズに戻すプロ仕様の手法。
- サイズアップ:M3からM4へなど、ネジの規格を1ランク太いタップネジに変更して新しくネジ山を切り直す。