しんべヱの人間関係を語る上で欠かせないのが、実家に残る妹「福富カメ子」と、くの一教室の「山川シゲ(おシゲちゃん)」の存在です。
妹のカメ子は、のんびり屋の兄とは対照的に、幼くして福富屋の帳簿を把握し、奉公人にてきぱきと指示を出すほどの経営センスの持ち主です。武芸の腕前も兄を凌駕し、薙刀や護身術を使いこなすしっかり者として描かれます。そんなカメ子ですが、兄・しんべヱに対しては深い敬愛と愛情を抱いており、学園に差し入れを持って訪れることも珍しくありません。また、忍術学園の教科担当・土井半助先生に淡い憧れを抱いている描写は、初期からの人気エピソードとして親しまれています。
一方、くの一教室のおシゲちゃんとは、誰もが認める両想いの関係です。しんべヱの最大の弱点であり特徴でもある鼻水を、嫌がるどころか優しく手ぬぐいで拭き取ってあげる献身ぶりは定番の名シーンとなっています。くの一としての任務と恋心の間で揺れるような陰鬱さは一切なく、お互いの存在を無条件で肯定し合うふたりの関係は、殺伐とした戦国ギャグ漫画における最大のオアシスとして読者の支持を集めています。