デザインのプロだけでなく、SNS運用者や個人物販セラーが直面している実態はどうなっているのでしょうか。コミュニティの検証データやかわいい英字フォント評判を分析すると、現場ならではの赤裸々な現実が浮き彫りになります。
大手クリエイターコミュニティで行われたタイポグラフィ意識調査によると、「見た目のかわいさだけで選んで失敗した経験がある」と答えた割合は全体の68.4%に達しています。その失敗の内訳として最も多かったのが「スマホ画面で小さく表示した際に、単語として読めなかった」という視認性(レジビリティ)の欠如です。
「Instagramの投稿表紙に憧れて海外サイトから極細の筆記体をダウンロードしたのですが、フォロワーから『文字が小さくて何と書いてあるか分からない』とDMをもらいました。デザイン事務所の先輩から『かわいい文字ほど、背景写真の明るさやコントラストを計算しないと大事故になる』と指導され、文字の視認性がいかに重要かを痛感しました」(20代・Webメディアデザイナー)
また、知恵袋やデザイン掲示板では「カーニング(文字詰め)の崩れ」に対する嘆きの声が散見されます。無料配布されている個人の趣味制作フォントの中には、文字と文字の隙間(例えば大文字の「T」と小文字の「o」の間隔)が極端に空いてしまう不具合を抱えたデータが少なくありません。プロがGoogle FontsやAdobe Fontsに収録された書体を重用する背景には、「文字の美しさ」だけでなく「文字の並びが最初から破綻しないようプログラミングされている」という圧倒的な技術的信頼性があるのです。