コーヒーの健康影響における最新のデメリットとメリットを総合的に検証すると、コーヒー自体が悪者なのではありません。問題となるのは「個人の代謝能力」と「摂取するタイミング・量」のミスマッチです。
肝臓におけるカフェインの代謝速度は、主に薬物代謝酵素「CYP1A2」の遺伝子多型によって決まります。この酵素の活性が高い人(代謝が早い人)は、コーヒーのポリフェノール(クロロゲン酸)による抗酸化作用、心血管疾患リスクの低減、脂肪燃焼促進といった多大な恩恵を享受できます。しかし、活性が低い人(代謝が遅い人)が連飲すると、血中にカフェインが長時間滞留し、高血圧や不眠、副腎疲労などの健康被害が顕在化します。
コーヒーは優れた薬理作用を持つ嗜好品であり、自己の体質やその日の体調を客観的に観察しながら量をコントロールすることこそが、最大のパフォーマンスを引き出す鍵となります。