チルド室は万能の低温保管庫に見えますが、食材の性質によっては逆効果になる「NG食材」が存在します。良かれと思ってチルド室に入れた結果、食材を台無しにしてしまう典型的なケースを検証します。
【チルド室に入れてはいけないNG食材リスト】
- 水分の多い生野菜(きゅうり、レタス、トマト、なす等):野菜の細胞が冷えすぎて壊れる「低温障害」を起こし、中身が水っぽく変色したり、ドロドロに溶けたりします。野菜類は必ず湿度管理された「野菜室」へ入れましょう。
- 豆腐・こんにゃく:水分含有量が極めて高いため、チルド室の冷気で内部の水分が微凍結し、「す」が入ってスポンジ状にスカスカになってしまいます。
- ゼリー・プリン・生クリーム:ゲル化剤や乳脂肪分の構造が低温で変化し、離水して食感がボソボソに劣化します。
- 卵(生卵):「卵はチルド室に入れるべきか」という問いに対しては、冷蔵室の棚またはドアポケットが推奨されます。チルド室は温度が低すぎて殻内部の水分が膨張し、目に見えない微細なヒビ割れが生じる恐れがあるためです。また、チルド室の奥で冷気に直接当たると部分的に凍結して卵黄の膜が破れる原因にもなります。
また、ネットの相談窓口で頻繁に見られるトラブルが「チルド室に入れた食材がカチカチに凍ってしまう」という現象です。故障を疑う前に、以下の3大原因と対処法を確認してください。
原因1:冷気の吹き出し口を食材で塞いでいる
チルド室の奥や側面には強力な冷気が直接噴き出すノズルがあります。ここに食材を密着させて置くと、冷気が直撃して-1℃以下まで冷え込み、食材が凍結します。吹き出し口の前には指2本分程度の空間を空けて配置してください。
原因2:冷蔵庫全体の温度設定が「強」になっている(特に冬場)
冬場は周囲の室温が下がるため、冷蔵庫内の温度も下がりやすくなります。設定が「強」のままだとチルド室が氷点下まで冷え込んでしまうため、冬季は温度設定を「中」または「弱」に切り替えるのが鉄則です。
原因3:チルド・パーシャルの切り替えスイッチの誤設定
近年の高機能冷蔵庫は、1つの引き出しをチルド(約0℃)とパーシャル(約-3℃)で切り替えられる仕様が増えています。知らないうちにパーシャル設定になっており、微凍結した食材を見て「チルドで凍った」と勘違いしているケースが多発しています。