ファンの間で語り継がれる「氷河期」が始まったのは、2012年から2013年頃のことでした。2012年に放送されたドラマ『私立バカレア高校』で共演した6人は絶大な人気を博したものの、その後一時的にグループが事実上解体。先が見えない過酷なジュニアのサバイバル環境のなかで、二人の間には目に見えない壁が生じ始めました。
当時のインタビューや雑誌の手記において、松村北斗は「思春期特有の意地や照れがあった」と振り返り、京本大我も「お互いにどう接していいか分からなくなっていた」と述懐しています。具体的な決定打となる大喧嘩があったわけではなく、以下の複合的な要因が心理的距離を生み出していました。
- 思春期のプライドとライバル心:先輩・後輩という上下関係から、同じステージで戦う対等なライバルへと変化する過程で生じた意地の張り合い。
- パーソナリティの対極性:ストイックで思索的な「静」の松村北斗と、奔放で直感的な芸術肌である「動」の京本大我という、本質的な性格の違い。
- 周囲の過剰な反応による硬直化:周囲のメンバーやスタッフが「二人は気まずい関係」と認識したことで、かえって自然に話しかけるタイミングを逸してしまったこと。
かつては「大我」と呼んでいた松村が、いつしか公の場で「京本」と名字で呼ぶようになり、ステージ上でも目線を合わせない徹底した距離感は、ファンの間でもリアルな緊張感として受け止められていました。