近年、スマートフォンカメラの望遠性能向上や小型天体望遠鏡の普及により、SNS上では「#昼間の月」「#青空の月」といったハッシュタグを付けた写真投稿が数多く見られるようになりました。
夜間の天体観測と異なり、昼間の月観測には以下のような独自のメリットと楽しさがあります。
1つ目は、「クレーターの立体感が際立つ」という点です。夜の満月は光が強すぎて眩しく、表面の凹凸が白飛びしやすい傾向があります。しかし、青空を背景にした昼間の半月(上弦・下弦)は光量が自然に抑えられ、天体望遠鏡や高倍率双眼鏡を使うと、光と影の境界線(明暗境界線)に位置する「ティコ」や「コペルニクス」といった巨大クレーターの縁がシャープに観察できます。
2つ目は、「飛行機や野鳥、季節の雲とのコラボレーション撮影」です。航空機ファンや風景写真愛好家の間では、青空を通過する旅客機と白い月が重なる瞬間(月面通過)を狙う撮影スタイルが定番のジャンルとして確立されています。
天体観測の現場取材によると、専門家は「昼間の月を探すときは、決して双眼鏡や望遠鏡で太陽を直視しないよう、太陽を手や建物で遮った状態で探すことが鉄則」と注意を呼びかけています。