神奈川県厚木市遊び場の中でも屈指の個性を放つあつぎこどもの森公園は、単に遊具を並べた都市公園とは一線を画しています。厚木市荻野運動公園に隣接する広大な里山エリアを保全・再生しながら整備されており、谷戸(やと)と呼ばれる特有の谷状地形や、クヌギ・コナラが茂る雑木林の生態系がそのまま残されています。
厚木市公式発表資料および現地調査によると、公園のシンボルとなっているのが「森のすべり台」です。このすべり台は、摩擦熱が発生しにくい超高分子量ポリエチレン素材を採用した構造物として日本一の長さ(全長106メートル、高低差約28メートル)を誇ります。雑木林の斜面を縫うように滑り降りる疾走感は抜群で、子どもだけでなく大人をも惹きつける圧倒的なスケール感を持っています。
さらに、谷戸の頭上に架けられた「森の空中回廊」は、地上約10メートルの高さから林冠部を観察できるユニークな歩道です。鳥の目線で四季折々の樹木や野鳥、谷底の湿地帯を見下ろすことができ、ただ遊ぶだけでなく自然観察の学び舎としても機能しています。