Q1:スーパーで一般的に売られている太いふき(水ぶき)でも同じように作れますか?
A1:同じ仕上がりにはなりません。栽培用の太い蕗は繊維が柔らかく水分量が極めて多いため、水を使わずに強火で煮詰めていくと、途中で確実に繊維が崩壊してジャムのようにドロドロになります。栽培蕗を使う場合は、筋(皮)を完全に剥いた上で、だし汁を加えてサッと炊き上げる通常の「ふきの含め煮」にするか、醤油とみりんの量を控えめにして短時間で炒め煮にする別レシピを選択してください。
Q2:山蕗の皮は本当に一切剥かなくて大丈夫ですか?口に残る筋っぽさはありませんか?
A2:細い山蕗(直径3〜5mm程度)であれば、一切皮を剥く必要はありません。高濃度の調味料で1時間近くじっくり煮詰める過程で、外皮のセルロースは適度に軟化し、心地よいコリコリ・シャキシャキとした食感へと変化します。ただし、部分的に木質化して茶色く硬くなった根元の数センチだけは、調理前に包丁で切り落としてください。
Q3:防腐効果を高めて常温日持ちを最大化するために、最も重要なポイントは何ですか?
A3:鍋底の水分が完全に消失するまで「煎り上げる」ことです。煮汁が残った状態で火を止めると、自由水が存在するためカビの発生原因になります。鍋肌にチリチリと音が立ち、煮汁の泡が細かく粘調になって全体に絡みつくまで煮詰めること、そして清潔な瓶への「熱充填」と「煮沸脱気」をセットで行うことが最重要条件となります。
Q4:子どもでも食べやすいように、苦味を完全にゼロにすることは可能ですか?
A4:苦味を完全にゼロにすることはおすすめできません。山蕗の苦味成分を完全に抜こうとして半日以上水に晒すと、蕗の組織がぶよぶよになり、香気成分もすべて抜け落ちてしまいます。苦味が苦手な方や小さなお子様向けには、完成したきゃらぶきを細かく刻んでマヨネーズと和えたり、炒飯の具材や卵焼きの芯として巻き込むことで、卵や油脂のマスキング効果を利用してマイルドに召し上がっていただくのが理にかなった手法です。