沖縄美ら海水族館の心臓部と呼べるのが、容量7,500立方メートルを誇る「黒潮の海」巨大水槽です。高さ8.2メートル、幅22.5メートル、厚さ60センチメートルの巨大アクリルパネル越しに広がる光景は、観覧者を一瞬で外洋の深淵へと引き込みます。
この水槽最大のハイライトが、1日2回(通常15:00および17:00)行われるジンベエザメの給餌(きゅうじ)タイムです。全長8メートルを超える巨体が、飼育員から注ぎ込まれるオキアミを求めて垂直に立ち上がり、海水ごと豪快に吸い込む姿は圧巻の一言。この「立ち泳ぎ給餌」は、海洋生物研究において極めて貴重な生態展示であり、水槽上部のバックヤードから計算し尽くされた給餌コントロールによって実現しています。
展示の裏側では、世界で初めてとなるジンベエザメの長期飼育記録の更新や、ナンヨウマンタの複数世代繁殖といった学術的快挙が積み重ねられています。単なる観光アトラクションにとどまらず、沖縄近海の海洋生態系を忠実に再現する閉鎖循環型ろ過システムと徹底した水質管理が、この驚異の生命空間を24時間体制で支えています。