韓国語で「むかつく」を検索すると、真っ先に出てくるのが「짜증나(チャジュンナ)」だ。語源は「짜증(チャジュン)=癇癪・苛立ち」で、日本語の「めんどくさい」「イライラする」に近い。一方「열받아(ヨルバダ)」は「열(熱)」+「받다(受ける)」の合成語で、頭に血が上る、まさに「頭にくる」「ムカッとする」状態を表す。公式発表資料や韓国語教育機関の教材でも、この2語は「怒りの強度と持続時間」で使い分けるよう説明されることが多い。
具体例を交えてみよう。朝の通勤ラッシュで前の人に足を踏まれたときは「아 진짜 짜증나(ア チンチャ チャジュンナ)/あー本当むかつく」。一方、仕事で理不尽な評価を受けて我慢の限界に達したときは「열받아서 미치겠어(ヨルバダソ ミチゲッソ)/腹が立っておかしくなりそう」。韓国人の同僚に聞くと、「짜증나は割とすぐ言えるけど、열받아は本気度が伝わる」という感覚だという。日本語の「イライラ」と「激おこ」の中間に位置する感覚と言えば伝わりやすいだろうか。