第252話「人外魔境新宿決戦㉖」は、前話ラストの極限状態から息をつく間もなく幕を開けました。乙骨憂太が展開した領域内で虎杖悠仁とともに宿儺の魂を揺さぶり、伏黒恵の自我奪還に手を伸ばしたものの、宿儺が放った至近距離の「世界を断つ斬撃」によって領域は両断・崩壊。壊滅的ダメージを負った乙骨と虎杖が倒れ込む刹那、不可知の存在として潜伏していた禪院真希が戦場へ躍り出ました。
真希が手にするのは、物質の硬度を無視して魂の輪郭を直接切り裂く特級呪具「釈魂刀」。彼女は宿儺の死角からその胸背を貫き、呪いの王の心臓を正確に刺し通しました。読者の誰もが「勝負ありか」と息を呑んだ瞬間でしたが、宿儺は即座に反撃へと転じます。反転術式による治癒が極めて困難な「魂の傷」を負いながらも、自らの呪力操作によって心臓の拍動と血流を強制的に維持するという、常軌を逸した生体制御を披露したのです。
同時に、瀕死の重傷を負った乙骨憂太を巡る救出劇が描かれました。術式「空間転移」を操る憂憂と冥冥の連携により、倒れた乙骨と切断された上半身は瞬時に回収され、後方の医療拠点へと転送されます。読者が恐れていた「乙骨の即時死亡」という最悪のシナリオは回避されたものの、主力を欠いた高専側は、天与呪縛のフィジカルギフテッドを誇る真希単独での宿儺迎撃という極限の防衛戦を余儀なくされました。